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What's 'IM'?

―コレマデ ト コレカラ ―

『IM...identity market』復刊のご案内
―配布ショップの皆様へ―

 33号に添えて配布したご挨拶文。先に書いた通り33号は配布までオレひとりで行ったのだが、鳥取から鹿児島まで300店全てを回るのは到底不可能。またショップ側が接客中で話が出来ないこともある。そこで、白黒コピーのそっけないものではあったが、この文章を添付した次第である。

 オレは元々PARCOというメジャーなショッピングセンターでイベントを企画していた人間。ショップを構える立場としてどこまで政治的なもの、過激なもの、偏ったもの、個人的なものを受け入れられるか?・・・・・・これは皮膚感覚で知っている。だから『IM』を編集する時も、これらの要素について、受け入れられるギリギリのところで踏み止まるようにしてきた。アメリカのアフガン空爆開始を受けて編集した32号にしても、最後の皮膚の皮一枚はやはり残している。

 だが「ラブ&ピース」の落し穴以降のオレに、もう踏み止まろうという意思は無かった。 そして、限界を超えてしまった33号が刷り上がった。そこで各ショップに、これからは限界を超えるがそれでも置けるかと、4段落目にある通り極めて具体的な言葉を用いて尋ねたのである。
 しかしコクミンの大多数が戦争に反対していた時代は過ぎ去り、今や半数が明言を避ける状況。客商売をしている身になれば、賛否両論拮抗する中で一方に肩入れする事は、たとえ本音は戦争反対であったとしても難しい決断だ。しかもショップを構えている以上、イザという時、逃げも隠れも出来ない。オレがPARCOにいて逆の立場だったら、オレは「置ける」と言えただろうか?・・・・・・難しかっただろう。

「置ける」と言ってくれるのは半分、いや3分の1ぐらいかも。始めから厳しく見積もっていた・・・・・・
・・・・・・つもりだった。
 ところがイザ配ってみると、OKの返事をしたのはわずか1割。別の形で実質OKの意思を表明したショップを含めてもわずか2割しかなかった。
 戦争に反対する人が僅か5割しかない時代の厳しさを思い知らされた。

 とにかく配る拠点がなければ配りようもない。配布ショップも一から見直すことにした。
 このままいけば、アメリカのように、あるいは戦前の我が国のように、戦争反対を主張するだけで世間から白い目で見られてしまう日が来るやも知れぬ。いや、テポドンが一発飛んで来たら、明日からそうなってしまうに違いない。オレは世間を敵に回してもいい。『IM』を始めた時から、そういう覚悟は出来ている。それでもなんとか生き延びる術も身に付けている。だが、「モットシュチョウシヨウ モットコミュミケイトシヨウ」の言葉で動いてきたスタッフたちは・・・・・・。編集スタッフも一から見直すことにした。
 かくして、『IM』は「復刊準備号」のみ残し、再び休刊したのである。

 ちなみに、「アンケート」の質問事項は・・・・・・
  1)現在のショップスタッフの中に『IM』を知っている人はいますか?
  2)今後フリーペーパーの配布を希望しますか?
  3)部数は何部ぐらい欲しいですか?
  4)<熊本以外限定質問>ロ-カルスタッフ不在の場合郵送でお届けしますが、その場合何円まで送料をご負担を頂けますか?
  5)『IM』誌面への文章掲載に興味がありかすか?
  6)『IM』についてのご意見等ございましたらお書き下さい。
 ・・・・・・以上、6問であった。<2004.7.4記>


―配布ショップの皆様へ―

 平素よりのご愛顧、誠にありがたく存じ上げます。
 さて、以前貴店に置かせて頂いておりましたフリーペーパー『IM...identity market』。諸般の事情により一昨年11月(32号)を最後に休刊しておりましたが、この度、ようやく復刊。最新の33号を本日お届けに参りました。

 弊誌『IM』は創刊7年となりました。『IM』は創刊来の基本方針として、配布店とのコミュニケーションを大事にしてきました。貴店におかれましても、弊誌スタッフと何らかのご縁があって配布させて頂いていた訳です。しかし時の経過とともに、貴店または弊誌スタッフの交代等により関係が疎遠になり、事務的に配布しているだけってしまった店も出てきました。

 そこで配布店につきまして、皆様からのご意見を元に見直すことに致しました。さらに勝手ながら、経済的事情により、郵送になる場合、送料の負担をお願いすることにいたしました。(着払いで送付いたします)
 お忙しい中恐縮ですが、添付のハガキ「IM(identity market)配布についてのアンケート」にお答え頂きたく存じます。(ハガキはFAXで返送して頂いても結構です)。ご返事をもとに今後、配布するか否か、及び配布部数を決定させて頂きます。本来なら1店1店回ってお答えを頂くのが筋だと承知しておりますが、岡山・鳥取から鹿児島まで約300店の配布店全てを回るのはどう考えても無理ですので、どうか非礼をお許し下さい。

 誌面をご一読頂ければご理解頂けると存じますが、これからの『IM』は「もっと主張しよう、もっとコミュニケイトしよう」の基本主旨は変わらぬものの、反戦平和を最大のテーマにしていきます。近年の各種世論調査が示す通り、今やかなりの割合の日本人が「反戦」と異なる意見を持っています。今まで『IM』を置いて頂いていたショップの方々にも、そういう意見を持っている方も多いと思います。ショップはオーナー、店長、そして各スタッフの血が隅々まで通っている場所であるべきです。「戦争賛成」のショップの店に「反戦」のフリーペーパーが置いてあっても売場を侮辱するだけでしょう。それは私とて本意ではありません。
 長い店では7年前から配布させて頂いてました『IM...identity market』。お客様に愛読書がおられるかもしれませんので、とりあえず今回の号は配布させて頂きます。今回の号をご一読願います。そして今後も置くに値するとご評価頂けたら、今後も配布させて頂きたいと存じます。

 「これからも置いてやるけどこんな失礼なヤツにはまず説教しなきゃいかん」とお考えでしたら、ぜひ一度ご連絡下さい。説教されに参ります。たかだか発行部数5000部の『IM』およびその代表の私・宮原春萌。どこまで気に入って頂けるか自信は全くありませんが、興味を持って頂いたショップの皆様とは今後深く交流させて頂きたいと考えております。その折はかわいがってやって下さい。

以  上

<2003.6-2003.9 IM33号と併せてIM取扱店に配布>

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