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What's 'IM'?―コレマデ ト コレカラ ―混沌ノムコウニ。 |
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代表のオレが専念出来るようになり、『IM』は急成長の時代を迎えた。 2周年を迎えた12号(98年7月発行)で製作のDTP(デジタル入稿)化を完了。また10号製作時は5人だった編集スタッフも、その後の4ヶ月で12人に急増。あり余るチカラを利用して、クラブ等でのイベントも頻繁に開催。さらに熊本以外のスタッフも加入し、15号(99年1月発行)から始まった広島ページを皮切りに、鹿児島、北九州とローカルページも登場。破竹の勢いで成長していった。 しかし思春期の若者がそうであるように、急激な体の成長に心が追いつけない状態は、精神の不安定化を引き起こす。ページ数、スタッフ数、配布エリア、編集内容、そしてイベント。代表の私すら把握しきれない程の急激な拡大は、『IM』はもちろん、私のプライベートにまで歪みを与え始めた。(特に女性カンケイではホウボウに迷惑をかけてしまった・・・今更ながら申し訳なく思っている) そんな時に書いたのが、この「混沌ノムコウニ」だった。 しかしやはり思春期の若者がそうであるように、成長期は何事も大袈裟に考えてしまうもの。当時の状況も、この文章ほどには深刻でなかったこともまた事実。 反響の大きさに気恥ずかしい思いをしたことを、今でもよく覚えている。 ちなみに(誤解を受けて当然の拙い表現なのだが)、「親しい人間のトラブル」も「親しい人間とのトラブル」ではなく、あくまで第三者の話。また「健康的問題」も、通院だけで済む程度の軽い肺炎になっただけ。(それでもオレにとっては人生始まって以来の病気だった・・・) ・・・・・・今になっても気恥ずかしい。<2004.6.11記> |
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混沌ノムコウニ。 混乱していた。 ここ何ヶ月か、オレのアタマはどうしようもなく混乱していた。 決して迷っているのではない。 やりたいこと、成し遂げたいことは分かっている。 ただ、足がついていかない。 まっすぐ歩きたくても歩けない。 歩くテンポもぎこちない。 道行く人に声をかけられる。 手をさしのべられることも多かった。 がんばれ。がんばろう。 でも応えられない。 足がついていかない。 期待しているみんなに、申し訳なく思う。 からまったひもを解くには、からまりをひとつひとつ解いていくしかない。 解くそばから、またからむ。 これで解けているのかと不安にもなる。 地道で、そして孤独な作業だ。 ハサミで切ってしまえ。 からまりを切り捨て残りを結んでしまえばいいじゃないか。 そんな声が聞こえる。 心も動く。 でも、それでは何も残らない。 結び目という負い目を、今後一生、ずっと背負っていくことにもなる。 それだから、自分を信じ、焦らずに、ひとつひとつを解いていくしかない。 不器用だろうとも、それしかない。 ひとつひとつのからまりは、自分で解けるはずなのだから。 いつの日か、すっと解けるときが来るはず。 いつの日か、まっすぐ歩けるときが来るはず。 「ほら、ムコウに光が見えてるよ。」 ・・・ ここ最近のIMを見て、昔からの読者なら、ひとつの兆候に気づいていたのではないでしょうか。それは誤字脱字が目立つこと。昔はほとんどなかった誤字脱字が、最近やたらに増えていることです。これにはもちろん原因がありました。最近のIM、そしてIM代表のオレがかかえている様々な問題のひずみが、隠されきれず、誤字脱字となって現れていたのです。 根本的には、拡大していくIMに体制が追いついていない、というのが問題です。おかげ様でIMは着実に広がっていってます。自然に大きくなっていきます。でも、それを支えるはずの様々な体制やシステムの拡充が間に合いませんでした。そこへ更に、オレの個人的な問題が発生していました。経済的問題、健康的問題、そして親しい人間のトラブル。様々な問題がIMの屋台骨を揺るがしていました。誤字脱字の根は深かったのです。 この春から本格的な治療を始めてます。まずはスタッフ体制。スタッフの意識および能力のアップ。これは順調に進んでいます。次に編集環境の整備。事務所機能の整備や、事務・編集に関わるシステムの構築。これは夏に向けて始めたばかりです。そしてオレの個人的な問題の解決。まあ、これはプライベートな問題なんで、がんばっていきます。 結果はIMに現れるでしょう。もちろん誤字脱字はなくします。内容も充実していくはずです。この号、そして7月の3周年を迎える号を見ていて下さい。 ここ何か月か、公私共々、ずいぶん多くの人にお世話になり、また、心配や迷惑をかけてしまいました。もう少し甘えさせて頂くことになるかも知れませんが、御期待を裏切らない結果は、一生かけても出していくつもりです。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 -最後に- 03号よりIMを支えていてくれた副代表の小田原が、ロンドン留学のため1年間編集を離れます。無事生きて帰れば復活する可能性も高いのですが、とりあえずはお疲れさま。次期副代表には「あびのあかね」が就きます。よろしくお願い申し上げます。 1999.4.20 宮原 春萌(identity market 代表) <『IM...identity market 17』(1999.5.1.発行)より転載> |
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