九州北部の梅雨が明けたそうだ。
下関では平年比116%の雨が降ったのに、隣の飯塚では66%。
大分では平年並だったのに、熊本と長崎はいずれも58%。
昨日明けた四国に至っては松山の161%に対し高知は75%と更に差が開く。
どうやら今年の梅雨のキーワードは「地域格差」だったようだ。
いや、梅雨に限らず今年の天気は格差が激しい。
全国的に見れば少雨なのだが、場所によっては平年以上に降っている。
特に5月以降は東京近辺が局地的に多雨なのでメディアはほとんど騒がないが、地域によっては記録的な少雨となっている。
殊に月間降水量15.0mm(平年値272.1mm、平年比5.5%)という6月にあるまじき記録を先月樹立した福岡が心配だ。
今年前半の降水量を調べてみたら、なんと僅か344.5mm。
7月に入り梅雨明けまでに一気に236.5mm降ったが、それをでも合計581.0mmでしかない。
ただでさえ水が不足気味な福岡。これではとても夏場を乗り切れまい。
ちなみにこの降水量は、大渇水が起った94年の599.5mmをも下回っている。
福岡ほどではないにしても、今年は少雨続きの地域が多い。今後全国的な水不足にならないか心配だ。
メディアが騒いでくれればよいのだが、先に書いた通り東京は例年以上に雨が降っている。よって今後も期待は出来まい。
ここはメディアに頼らず、各自が賢く節水を心掛けるしかないだろう。
ま、それが本来あるべき姿なのだけれども。
<参考資料>
『気象庁ホームページ』>「気象観測(電子閲覧室)」(2005、気象庁、2005年7月17日掲載版)[http://www.jma.go.jp]
『気象人』>「天候のまとめ」(2004、weathermap、2005年7月6日更新版)