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What's 'IM'?

―コレマデ ト コレカラ ―

求ム。

 急成長に伴う「歪み」も4年目に入った頃から徐々に解消。新加入のスタッフ達も光り始め、20号(99年11月発行)からの1年半は、『IM』が最も充実していた時代となった。
 熊本、福岡、広島、長崎、鹿児島・・・・・・合わせて20名を超えるスタッフが、「モットシュチョウシヨウ!モットコミュニケイトシヨウ!」のミコトバのもと、編集にイベントに各都市を走り回った。ページ数も40ページを超え、配布拠点も12県250店に及ぶようになった。また98年夏からidentity marketの営利部門として始めた「カラー印刷13,000円」も順調に稼動し始め、生計も一応の安定を見るようになった。
 ジバン、カンバン、カバン・・・・・・地にも資本にも無縁の人間が始めたフリーペーパーがよくぞココまで成り上がったものだと、我ながら驚いていたものだ。 (裏を返せば精神的な成金状態に陥っていた・・・・・・)

 そんな『IM』の全盛期に書いたのが、この「求ム。」だった。
 創刊以来絶えず成長し続けてきた『IM』は、遂に、オレひとりで仕切れる限界に達しようとしていた。にもかかわらず、3代目副代表・あびのあかねが21号(00年1月発行)を最職に就職のため脱退。それ以降は副代表のポストすら空席の状態が続いていた。

 実はこの時、有力な人材が見つかれば、編集長のポストも譲り渡してもいいと考えていた。
(実際、この直後に加入した岩石典大には、当サイト『identity market on WEB』の編集長を任せている)
 そしてオレはidentity market代表として、フリーペーパー、ウェブ、イベント、プリントの4部門を統括する立場に就こうと考えていた。
 しかし、有力な人材は見つからなかった・・・・・・

 今から思えば、この「求ム。」は書くべきではなかった。外部の人材に頼ろうという表明は、一方でスタッフの奮起を促す狙いもあったのだが、やはり配慮に欠けていた。
 まず、スタッフの育成に一層のチカラを尽くすべきだった。あるいは先にポストを渡し、地位でスタッフを育てるべきだったのかもしれない。

 なおも『IM』の全盛期は続く。しかし静かに影が忍び寄っていた。
 21世紀を迎えた01年3月、『IM』は28号にして遂に赤字に転落する。<2004.6.12記>


求ム。

5年目。26冊目。12県。4500部。
identity marketの現在地だ。
「まだこれだけか」という失望と、「もうこんなにも」という感慨が入り混じり複雑な気分がする。

フリーペーパーとしては成功の部類に入るだろう。
ライター。スタッフ。スポンサー。
そして何よりも読者のみんなに支えられ、ここまでやってこれた。
独自のスタイルも受け入れられ、それなりの影響力も獲得した。
オレとしても現在の到達点に不満はない。

だが、だ。
ここで満足する気は毛頭ない。
オレは趣味でidentity marketを作ってるんじゃない。
あくまで戦いだ。
いまの世の中を変えるため、オレはidentity marketを出している。
ドンキホーテと言われようも、
何を犠牲にしようとも、
5年 10年 20年・・・
一歩、一歩、ステップアップし、時間をかけて社会を変える。
だから、ここで満足する気は毛頭ない。

ところが最近、問題が出てきた。

今までのidentity marketは、
編集製作から営業総務まで、オレが全て仕切ってきた。
家内制手工業的雰囲気のもと、
代表のオレの指示で全スタッフが動くというスタイルでやってきた。
だが、そろそろ限界だ。
オレひとりで全てを動かすのは、今の規模が限界だ。
次のステップに上がるには、仕事を分けるパートナーが必要だ。

今オレは戦略パートナーを求めている。
編集、製作、渉外、営業、総務、
これらの仕事を任せることができる人。
これらの仕事をオレと一緒にできる人。

断っておくが、identity marketはあくまで非営利だ。
だが、本当の遊びを知っている人間であれば、
identity marketで面白い活動が出来るはずだ。
だが、本当の行動力がある人間であれば、
identity marketで広範な人脈を作れるはずだ。

求めているのは、
identity marketの未来を創り、支えていく人材。
地域は問わない。経験も問わない。
時間と体力、そして本気とヤル気があればいい。

連絡を待つ。

identity market代表 宮原春萌
<『IM...identity market25』(2000.9.1.発行)より転載>

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