中国で発生している反日デモ。
その背景を書き始めたらキリがないので、今日はひとまず省かせて頂く。
で、今日のテーマは日本側の反応だ。
正直ちょっとヤバイんじゃないかな~と思っている。
もちろん暴力や器物破損に対しては断固抗議すべきだよ。
民衆に向って日本の言い分をアナウンスすることも重要だ。
でもね、「デモを取り締れ」なんて言っちゃあいかんよ。
集会の自由ってモンがあるんだから。
「デモが暴徒化したら取り締まれ」だったら問題ない。
でも「暴徒化したら」を省いたら、言論の弾圧になっちまう。
「天安門事件」(※)の時には「弾圧」を批判しておきながら、反日デモが起きたら手のひら返して“取り締まれ!”
・・・そりゃないでしょ。
「デモを取り締れ」
この言葉が平然とメディアで流れている。
本当にそう思っているのか、単に「暴徒化したら」が抜けているだけなのかは分からない。
だが集会の自由を守ろうという意識が少しでもあれば、「デモを取り締れ」なんて逆立ちしても言えないはずだ。
「デモを取り締れ」じゃなくて「デモが暴徒化したら取り締まれ」なのだと、みんな心して欲しい。
集会の自由、言論の自由、そして思想の自由。
自由を取り締まろうとしている連中がウジ虫のように増えてきている。
そんな今の日本なのだから。
(※1)ここでは1989年に起きた第2次天安門事件(6.4事件)のことを指す。天安門事件については
『現代中国ライブラリィ』内の「現代中国辞典」に詳しい。