| 『週刊文春』よ、足を引っ張るなかれ。<その4> | 2004,3,31 |
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<昨日よりつづく>
3)弱すぎる根拠
さて、『週刊文春』の弁明だ。これでプライバシー侵害ではなかったと皆が納得するだろうか?いや、納得しないだろう。長女は<純然たる私人>でないとする根拠が弱過ぎる。<総選挙に初出馬した際には、投票日前日に長女と次女が地元・長岡を訪れて、真紀子氏の選挙運動に同行>、<オーストリアへの一週間の外遊に、大学に進学していた長女を同伴>、<田中角栄記念館が仮オープンした際の記念式典に、真紀子氏と直紀氏とともに、大手新聞社に勤務していた長女と高校生だった次女が出席>・・・これらを長女が政治家になる可能性と結びつけるに至っては、単なるこじつけにしか思えない。
プライバシーの侵害は人権侵害だ。たとえ相手が公人であっても、人権を侵害していることには変わりない。ただし相手が公人の場合、その人の情報が「公共の利益」となるから、侵害しても罪を問われないことになっているのだ。人権侵害が許されるという重要な特例である「公人」であるか否かが、あやふやな推測で決められてよいわけがない。
そもそも政治家になる可能性云々以前に、<政治家の子弟>だから<純然たる私人ではない>というのがおかしい。人権は個人が持つものであって、家族や一族が持つものではない。たとえ親が犯罪者であったとしても、それによって子供の人権が制限されるようなことは、決してあってはならないのだ。
彼等が書くように、<今回の事件は、裁判所がプライバシー権の侵害を理由に、出版物の事前差し止めを初めて認めた事件>であり、<言論の自由>という<憲法問題にも関わる重大な決定>が下された事件である。しかし、「公人」であるか否かの線引き自体が<憲法問題にも関わる重大な>判断であるという認識が、そしてその判断をたった一誌の週刊誌が下してしまうのはいかに危険なことかという認識が、彼等には欠けていたのではないだろうか。
<明日に続く> |
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| 『週刊文春』よ、足を引っ張るなかれ。<その3> | 2004,3,30 |
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<一昨日よりつづく>
2)『週刊文春』の弁明
「田中真紀子長女記事 小誌はなぜ報じたか」 3/25に発売された『週刊文春』の記事が、文藝春秋のホームページに載っている。(リンク可の表示が見当たらないのでリンクは避けておくが、googleで検索をかければすぐヒットするので一読して欲しい) 彼等の主張する<理由>は2つ。原文が長いので失礼ながら要約させて頂く。
ひとつ。有権者は政治家を選ぶとき、政治活動だけでなく私的部分も含め人格を判断して投票するのが一般だ。だから、政治家の過去や家族といった私的部分も取材し提供しようとした。・・・いわゆる「公共の利益」論。公人に対しては、国民の“知る権利”がプライバシー保護に優先するという考え方だ。これは正しい。
問題はもうひとつの理由だ。田中真紀子元外相は政治家にはならないと言っておきながら政治家になった。夫の直紀議員についても父角栄が否定していたにもかかわらず政治家になった。だから長女やその配偶者は、今は意思がなくても、将来田中家の後継候補となる可能性があるので<純然たる私人>ではない。だから長女の私生活に関する記事を掲載した。<純然たる私人>ではないから私生活を暴露してもプライバシーの侵害にはならないだろう・・・
・・・ちょっと待った!日本国民だったら誰だって政治家になる可能性があるじゃないか!しかも両親がなったから今は否定している娘もきっとなるハズ。こんな推測で可能性が高いというのなら、平和や環境保護を訴えている市民団体のメンバー、さらにはフリーペーパーやネットで言論活動しているこのオレは、もっと可能性が高いとされてしまうではないか!
<明日に続く>
< >内 文藝春秋(ホームページ)>「田中真紀子長女記事 小誌はなぜ報じたか」「週刊文春3月25日号の出版差し止め問題に関する小社の声明」(2004、株式会社文藝春秋、2004.3.24更新版) |
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| 『週刊文春』よ、足を引っ張るなかれ。<その2> | 2004,3,28 |
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<昨日よりつづく>
1)公権力の企み
そもそも公権力は都合の悪い言論を封じようとするものだ。つい何十年か前まで、日本を含め、あからさまな言論弾圧が世界中でまかり通っていた。いや、今でも多くの国でまかり通っている。 さいわい今の日本には「言論の自由」がある。一応はある。だが「個人情報保護法案」の例を持ち出すまでもなく、政府は言論封じ込めの機会を狙っている。ハイエナのように虎視眈々と狙っている。
特に狙うは週刊誌。ポスト、現代、文春、新潮。政治スキャンダルが好物なこれらメジャー4誌は真っ先に封じ込めたい連中だ。 おそらく政府は始めから出版禁止の機会を狙っていた(・・・正確には裁判所に狙わせていた)のだろう。騒ぐのは最初の時だけの日本人。初めの抵抗をクリアしていったん実績を作ってしまえば、次からはたいして騒がれず禁止できるようになる。
そこに引っ掛かった愚かな獲物が『週刊文春』だ。有名政治家の娘という私人に対するプライバシー権侵害。しかも被害者は国民的な人気政治家・田中真紀子元外相の娘。これなら出版禁止にしてしまっても、週刊誌擁護に傾かないだろう。・・・これを逃す手はない。
とにかく出版禁止の「実績」は作られてしまった。 今後我々がとるべき道は2つに1つ。 ひとつめ。今回の出版禁止に対し徹底的に抗議する。 ふたつめ。今回の出版禁止は私人に対するプライバシー侵害の問題として静観し、今後出版禁止が公人または公人に準ずる<グレーゾーン>のプライバシー侵害に及んだ時、徹底的に抗議する。 言論封じ込めを狙うハイエナ政府と戦うには、どちらの戦略が有効か? 冷静に道を選ばなければならない。
<明後日に続く> |
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| 『週刊文春』よ、足を引っ張るなかれ。<その1> | 2004,3,27 |
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<長くなってきたので段落分けしました。(2004.4.1記)>
またかよ!だ。 てめえが何書いたって知ったこっちゃねーけど、マジでやってるヤツらの足引っ張ってんじゃねーよ!だ。 「てめえ」とはもちろん、「田中真紀子前外相の長女の私生活に関する記事(※1)」がプライバシー侵害だとして出版禁止食らった、『週刊文春』のことである。
始めに断っておくがオレは問題の記事を読んでない。(→発売が遅れる九州では出回らなかった・・・たとえ出回っても買わなかったけど) 3/25発売の事件特集号も読んでない。(→そもそも九州ではたぶん今日から発売だ・・・) だからここでは記事への批評も、出版禁止の是非も言えない。
だが、これだけは言っておきたい。 甘チャン『週刊文春』は認識を改めるべし。
<明日に続く>
(※1)『朝日新聞2004年3月18日<西部本社第10版1面>』(朝日新聞社、2004) |
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| ルール作り | 2004,3,24 |
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ホームページのリニューアルにあたり、リンクや引用についての規定を作っている。
今まではそんな規定は載せてなかった。刊行物と同じように社会共通のルールがあると思ってたからだ。 だが、他人任せだったサイト運営を自分で行うようになってやっと気付いたのだ。普及から10年経とうというのに、インターネットには未だ共通のルールが無いということに・・・。 で、あわてて作りはじめたという次第。
それにしてもルール作りは難しい。 まず、起こり得る様々な事態を想定しなければならない。 次に、それに対しどう規定していくのか決めなければならない。 そして、その規定を簡潔かつ明解な言葉で表現しなければならない。
かつてイベントの仕事をしていた時にも、こういう苦労があった。危険や混乱、トラブルを避けるため、お客様向けの注意事項を作らなくてはならないのだ。「会場内での飲食はご遠慮ください」「ここから先は関係者以外の立入を禁止します」「係員の指示に従って2列にお並びください」「雨天中止の場合は開始1時間前までに発表します」・・・こういった規定をイベントごとに決めなければならない。お客様向けだけではなく、出演者やスタッフ向けの注意事項も作る必要があるので、かなりの仕事量だ。
だが、イベントは一過性のもの。イベントが終るまでの事を考えればよい。 ところがホームページの規定には有効期限がない。ホームページが存在する限り有効だ。もちろん改訂は可能だが、頻繁に変更していたら信用問題にかかわる。だから未来起こり得る事を想定してルールを作らねばならない。 しかしこれが難しい。サイト運営の経験が浅いこともあって、起こり得る事態をなかなか想定 できないのだ。間違ってないか?何か抜けてないか?・・・そんな心配も尽きない。
・・・・・・でもまあ、作ってみるしかないんよね。 立法を真面目にやっている議員サンはちゃんと仕事してると認めなきゃねと思ったデス。 (やってない議員サンはもちろんマイナス評価デス) |
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| いかりや<後編> | 2004,3,23 |
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<昨日より続く>
もともとバンドだったドリフターズ。いかりや長介(ベース)、加藤茶(ドラムス)、仲本工事(ギター、ボーカル)、高木ブー(ギター)、荒井注(キーボード)の各メンバーはドリフ加入以前にもバンド経歴がある、れっきとしたミュージシャンだった。 しかし荒井注脱退後に付け人から昇格した志村けん。彼はミュージシャンではなくレコードコレクターだった。特にソウルミュージックに対する造詣が深く、(これは聞いた話なので確証は持てないが)レコード雑誌にレビューを書くほどだったという。
そんな志村けんの音楽性はそれまでのドリフ、いやそれまでのテレビに無い新鮮なものだった。ソウル、ファンク、そしてディスコ。志村けんは当時の最新音楽を、天才的なセンスでドリフに取り込んでいった。TEDDY PENDERGRASS(テディ・ペンダーグラス)の「DO Me」をバックに踊るひげダンス。ファンク+ボンゴ演奏のリズムに乗せてしゃべる早口ことば。そして東村山音頭では、かのJB(JAMES BROWN、ジェームス・ブラウン)まで「いっちょめ、いっちょめ、わァ~ォ!」と料理してしまった。
そしてドリフ、とりわけ元リズムセクションの2人:ドラマーの加藤茶とベースのいかりや長介は、この新しい音楽を見事に消化していった。特にこの頃の聖歌隊コーナーは、抜群のリズム感で場を盛り上げるいかりや長介のステップと掛け声、後に和製ラップの元祖とまで言われる加藤茶の早口ことば、ファンクを体現する志村けんのぶっとんだ衣装と歌・・・この3つががっちりかみ合い、テレビ史上に残るハイテンションなコーナーとなった。そして遂に最高視聴率50%という快挙まで成し遂げたのである。
ベーシストが率いるバンドには非凡な実力派が多い。 ドリフターズはまさにベーシスト・いかりや長介のバンドだった。 バンドを捨ててからもなお・・・・・・
<おわり>
(※)まだ5才頃の事なので、細かいことは覚えていない。ただステージと観客席の一体感と熱気、そして楽団の生演奏の迫力はよく覚えている。オレにとってはこれがライブ感覚の原体験だ。ちなみにメインの劇コントは幽霊屋敷モノだった。だが、カトちゃんに教えてあげようと「後ろ~!後ろ~!」と叫んだかどうかは既に記憶外。 |
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| いかりや<前編> | 2004,3,22 |
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いかりや長介が亡くなった。 公演に行った事があるぐらいモロ「全員集合」世代のオレ。(※) ガキ時代がまた遠のいたな調のしみじみ気分でいっぱいだ。
ドリフターズの魅力といえば“計算された集団ギャグ”。これは誰でも認めるところだろう。 だがドリフにはもうひとつ大きな魅力があった。いや「大きな」なんて程度のものではなく、ドリフしか持ち得ぬ、フォロワーの出現さえ許さぬ比類なき魅力があった。 その魅力とは・・・・・・それは抜きん出た音楽性である。
伝説のビートルズ前座事件で知られる通り、「ザ・ドリフターズ」はもともとバンドだった。どこまでマジで、どこまでコミックバンドだったのか?・・・当時を知らぬオレには分からん。だが日本中を揺るがしたビートルズ来日公演の前座に抜擢されたわけだから、少なくともコメディアンのままごとレベルではなかったはずだ。
「8時だヨ!全員集合」以降、ドリフはお笑いグループとして世を席捲していく。だがバンドの形態は捨てても音楽は捨てなかった。「えんや~こらさっ」を歌って始まり、「いい湯だなっ」を歌って終る。ゲストと観客と一緒に歌う。必ず全員で歌う。ドリフはこのスタイルを頑なに守った。音楽による一体感をいかに大切にしていたかよく分かる。
もちろん肝心のコントにおいても音楽を大切にした。例えばお決まりの整列コント・・・「しゅうごぉ~っ!せいれぇ~つ!ばんごぉう!イチ!ニ!サン!シ!xx!(ズッコケ)」(ウロ覚えにつき細かい言葉は間違ってたら御免!)・・・を思い出して欲しい。ドリフがあのコントを多用したのは、劇にリズム感を与えるためである。音楽コントや聖歌隊は例に出すまでもない。そもそも「全員集合」に歌番組レベルの楽団をつけていたことこそ、ドリフがいかに音楽を大切にしていたかの何よりもの証明となるだろう。
そしてドリフの音楽性は、天才ソウルおたく:志村けんの加入によって、更なる飛躍を成し遂げる。
<明日に続く> |
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| 肥薩線<提言編> | 2004,3,21 |
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| 肥薩線<自宅編> | 2004,3,20 |
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| 肥薩線<人吉~吉松編> | 2004,3,19 |
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| 肥薩線<八代~人吉編> | 2004,3,18 |
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| the growing green | 2004,3,17 |
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4月3日、いよいよgreen(※1)がリニュオープン。 今週から内装工事もスタートし、だんだん形も見えてきた。 で、昨晩、打ち合わせがてら工事中の店内に入らせてもらいやした。 !!! でけーぜ! 天井たけーぜ! かっちょええぜ! 思わず、おおお・・・。 下通りと銀座通りの交差点近くとロケーションも文句無し! 地下&繁華街&夜間無人ビル&隣が空地→→→音もバッチシ出せるはず! 期待値イッキに急上昇!・・・・・・オープンが待ち遠しくなってきた。 もちろんオレもまたDJしますぜ。まだ日にちは決まってないけど、5月にnehan(※2)やる予定。平日も月1~2回レギュラーで入ることになるでしょう。遊びに来て下さいね。ぜひ! greenオープン関係は、またここでリポートしていきます。お楽しみに! (※1)・・・正式名称space lab green。ハウス~トランス~テクノ系に強い、熊本を代表するクラブのひとつ。実はお坊さんだったりする店長のSHU君をはじめ、スタッフキャラもナカナカナイス。99年春のオープン以降、ワタクシharumoもココをベースにDJしてきた。移転のため昨年末をもっていったんクローズ。 (※2)・・・フロアを畳敷きにしてゴロゴロ寝ながら楽しむというクラブにあるまじきスタイルがソノ道ではヒソカに有名なアンビエント・パーティ。主催はgreenだが、ディレクションはオレ主導でやっている。 10月の日記で具体的に書いているので、興味がある方は見られたし。 |
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| 確定深刻 | 2004,3,15 |
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確定申告を済ませてきた。 申告するのも恥ずかしい収入なんだけど、一応事業者だからね。
昨年度は減収減益。どっちも2ケタダウン。 よくこんな収益で生活できてるよなとヘンに感心しちまうような額だった。
でも、これより売上落としたらヤバイね。 金儲けにゃ関心薄いオレだけど、さすがに飢え死にだけはしたくない、しね。 そろそろ踏ん張らんといかんワ。
ま、こういう苦労があるから人生楽しいんだけどね。 |
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| 自爆テロ | 2004,3,14 |
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国家のために命を捧げた者が英雄になれば、民族のために命を捧げた者も英雄になってしまう。 |
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| 土壌 | 2004,3,13 |
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| 九州新幹線 | 2004,3,12 |
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九州新幹線が明日開業する。 他の新幹線網には全くつながらない、八代―鹿児島間127km34分。 残りの北半分、博多―八代間の開通は早くても2010年。それまでは3、40分の区間をちょこちょこ往復するだけ。・・・うむむ、大丈夫なんかねぇ。
九州新幹線自体は作るべきだと思うよ。オレもこっちに移って初めて知ったけど、九州は実は人口が多いからね。 特に博多―八代間はかなりの人口密集地帯。少なくとも東北や新潟の比じゃあない。 それに九州新幹線と言うが、実質は東海道・山陽新幹線の延伸だ。 つまりこの新幹線はソロバン勘定が成り立つのだ。 だから誰よりもJR自身が早く作りたがっている。・・・だったら作ってオッケーでしょ。
でもね、それも全線開通すればの話。今回開通する八代―鹿児島間は、今まで走ってた特急の本数だけで比べても博多―熊本間の3分の1。どう考えても需要が足りない。全線開通までにいくら赤字が累積するか。恐いねぇ。 それに南半分の建設を優先したから、北半分は用地買収すらまだ半分も進んでいない。過疎地帯を走る南半分と違って、北半分は都市化の進む人口増加地帯。早く用地買収しなかったおかげで、どれだけ建設費がハネ上がったことか。馬鹿だねぇ。
博多―八代間の建設が決定した時はずいぶん批判も出たけれど、今回開通の八代―鹿児島間の時はたいした批判も出なかったんだよね。まだ日本人の頭がバブリーだった頃だから。
無駄な公共事業はもちろん批判されるべきだけど、こういう単に頭が悪いだけの無駄はもっと批判されるべきなんじゃないかな? もし北半分を先に開通させ南半分を後で作っていたら収支見込にどれだけの差が出ていたか?・・・反省材料としてそれだけでも知っておくべきだと思う。バブルに浮かれていた全ての日本人はね。 どっかのシンクタンクで数字出してないのかな? |
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| ウィルス | 2004,3,11 |
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鳥インフルエンザ、SARS、C型肝炎、AIDS・・・ウィルスの猛威が治まらない。 どうにかならんのか!って、どうにもならんのよね。今の地球の科学じゃね。 ウィルスのことなんてほとんど解明されていないんだから。
ウィルスによって人類は滅ぶかもしれない。 でもウィルスがなかったらそもそも人類は誕生しなかった。 ウィルスの前じゃ人類なんてほとんど無力。 謙虚に生きるしかないんだよね。
今の科学じゃ何も分からないんだから、ここは思想の出番やね。 「万物は粒子の振動で出来ている」 電子顕微鏡なんか無くても、太古のインド人は原子や電子の存在を理解していた。 それと同じこと。 ウィルスはなぜ存在するのか? そこから考えてみるべきなんじゃないかな。
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| 好奇心 | 2004,3,10 |
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好奇心は人間の本能だと思っていた。 空気のように自然にあり余っているものだと思っていた。 ありすぎる好奇心をどうやってコントロールするか? それしか考えたことがなかった。
だが、どうやら違っていたらしい。 好奇心を失っている人間。それどころかはじめから好奇心がない子供。 好奇心を持たざる者のなんと多いことだろうか! あたりまえのように好奇心にあふれているオレは恵まれていただけだった。
好奇心がない人間を変えるにはどうしたらよいか? いや、そもそも好奇心は人間にとって必要不可欠なものなのか?
また悩みがひとつ増えちまった・・・。 |
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| ガンダム | 2004,3,8 |
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テレビで「ガンダム」の主題歌特集をやっていた。
実はガンダムはほとんど観ていない。 マジンガーZにゲッターロボにライディーン・・・ロボット物にゃ結構夢中になったオレ。だが、夢中で観ていたのがかえって裏目。ガンダムの頃にはもう飽きてしまい、わざわざ夕方早く家に帰ってまで観る気にはなれなかった。 せめて放送が夜だったら観る機会もあっただろうし、もしかしたら「これはロボット物なんてもんじゃない」とハマっていたかもしれない。だが夕方のガンダムが騒がれはじめたとき、オレはもう、夜7時発の「999」でアンドロメダ銀河に向っていたのであった。
そんなわけでガンダムシリーズの主題歌特集、初代以外は初めて聴いた曲ばかり。だが、コレが結構楽しめた。 とにかくそれぞれの時代が露骨に反映されとるんよね。
まず音楽。歌詞も変われば、演奏も変わった。楽団の時代からバンド演奏へ、そして次第に打ち込みに・・・まるで歌謡曲の時代考証。25年の変化は大きいモンだねぇ。 アニメーションもずいぶん進化したモンだ。 そして何よりもキャラクター。宇宙の中で独りたたずむ初代のアムロ。菩薩のごとき女の前をフワフワ裸で漂う誰か(名前知らん!)・・・男と女の在りようが全く変わっちゃったんだよね。「男は涙を見せぬもの」なんて言われてたアムロが今じゃ真っ当な骨太男に見えるほどにね。
・・・・・・いや、いいとか悪いとかじゃないんだけどね。社会ってホントあっさり変化するもんなんだなってね。
・・・・えっ?老けた? |
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| 言論統制<後編> | 2004,3,7 |
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<昨日より続く> 真相はまだ分からない。だが、逮捕が(チラシ配布から1ヶ月以上たった)2月27日に行われたという事実から、政府の姿勢が透けて見えてくる。そう、この日は麻原彰晃に死刑判決が出た日。ニュースがオウム事件一色になる日だったのだ! 実際、テレビも次の日の朝刊もオウム一色になり、この事件は無視された。そして数日後、新聞の片隅で報じられただけで、この事件は葬り去られようとしている。 そんなことではいけない。 この事件は新たなる言論統制時代の幕開けかもしれないのだ。新聞の一面トップを飾ってもおかしくない。 それなのに一向に騒がれないのはどうしたことか? 既に時代は始まってしまったのか? とりあえず事件に注目すべし。 東京都立川市議会議員・大沢ゆたか氏のホームページ<おわり> <参考資料> 東京都立川市議会議員大沢ゆたかのホームページ>平和のページ(2004/03/07掲載分) |
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| 言論統制<前編> | 2004,3,6 |
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2月27日、そのひと月前に防衛庁官舎の郵便受けにイラク派兵反対のビラを配った市民3人が逮捕された。 「逮捕容疑は住居侵入(※)」 郵便受けにチラシを入れただけで逮捕されるのか?・・・敷地に入ってしまったら法律上は逮捕可能だ。だが普通は逮捕されない。あまりに日常的な行為だし、郵便受けが敷地内にある場合は仕方がないからだ。事実、「今回の防衛庁官舎にも色々なチラシが入れられている(※)」そうだが、他にも逮捕者が出たという話は聞かない。 それなのに3人は逮捕された。自宅や事務所に家宅捜索が入り、書類やパソコンも押収された。・・・決して見過ごせない事件である。
なぜ3人は逮捕されたのか?理由は次の何れかだろう。 ①郵便受けより奥にまで侵入した②反戦運動の取締り③3人の属する市民団体の取締り 現行犯逮捕でないのだから、①だとしたら侵入の証拠が必要だ。もし証拠がないのなら②か③ということになる。②だとしたら明らかな言論統制。政府にとって都合悪い言論を抹殺しようという行為だ。戦前への逆戻り。断じて許してはならぬ。③の可能性も高い。3人が属する「立川自衛隊監視テント村」は30年以上も反戦運動を続ける、強い影響力とネットワークを持つ市民団体だ。また反天皇制運動にも関わっている。(オレは天皇制を容認しているのでこの点は彼等に賛同できない) もしどっかの都知事が独裁者になったならば、真っ先に粛清されかねない連中なのだ。戦後かつてなく世論が右傾化している現在、今こそ彼等を潰すチャンスと政府や警察が考えたとしても、全く不思議はない。
<明日に続く>
(※)『朝日新聞2004年3月5日<西部本社第10版2面>』(朝日新聞社、2004) |
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| 一票の格差 | 2004,3,5 |
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衆参議院選挙のたびに論じられる「一票の格差」問題。 毎度、選挙の無効を求める裁判が起こされ、 毎度、X倍を超えていたから違憲だが選挙は有効ほにゃららとお決まりの判決が出る。
だが、ここで素朴な疑問。 なんで「1議席あたりの有権者数」で比べるんだ? 問題にされてるんは「一票の重み」。「票」の重みなんだから、投票数で比較しないとおかしいでしょ。 選挙に関係ない棄権者のぶんまで票に数えるなんてインチキだよ。もうやめよ。
これからは1議席あたりの投票数(=投票者数)で比べよう! |
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| 「科学的」<後編> | 2004,3,4 |
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<昨日より続く>
その点、「脳のこの部分がダメになります」という、医学的・科学的見地からの指摘は明解だ。もちろんいくら「科学的」なデータであっても改ざんすることはできる。しかし「科学的」なデータは検証もできる。どんなに巧妙に情報操作したとしてもウソはウソ。このネット社会のありがたき恩恵、バレる危険はいくらでもある。
提案する。 まず、「麻薬」の科学的データを揃え、一般に公開すること。作用、副作用、そして複合摂取した場合の危険性。摂取量や時間経過による変化のデータも必要だ。データは多ければ多いほどいい。統計的な誤差も少なくなるし、情報操作を許す余地も減る。もちろん「麻薬」を「麻」から「薬」まで種類別に分類したデータでなければいけない。 次に、それを教育の場で教えること。「麻薬はいけない」などとひとくくりにしないで、ちゃんと種類別に、あくまで科学的なデータを使って教えること。それと同時に世界各地における伝統的な摂取文化についても教えたい。「麻薬」の意味を知るために。本当ならコンドームのように「正しい使用法」も教えるべきなのだろうが、それはさすがに難しいだろう。流通ルートのモラル向上に委ねるしかあるまい。 そして、服用して問題を起こした人に対しては、脳の検査を義務づけて、脳へどんなダメージがあったかを説明すること。「あなたの脳は今こうなってます」以上に分かりやすい警告はないはずだ。
でも、この提案は却下かな? 科学的データによってタバコより効き目があって害が少ない「麻薬」があることがバレちゃえば、タバコの立場がなくなるもんね。売上激減。下手すりゃ壊滅。それをタバコで巨万の富を得ている国々が許すわけないもんね。特に「世界の警察国家」サンが・・・・・・
<おわり>
※「麻薬」という言葉の定義はよく分からん。・・・向精神性のある全ての嗜好物のうち効き目が特に優れているものを副作用の強弱にかかわらず示す。化学的処理の施されていないものは古来より世界各地の文化に取り入れられ、伝統を重んじる人々の間では今でも摂取文化が保たれている。現代では、この伝統的使用と病院での使用を例外とし、違法とされるものが多い。なお、アメリカの政治的意向により合法とされているものは、作用および副作用の大小にかかわらず麻薬と呼ばない。・・・まあ、こんなところだろうか? |
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| 「科学的」<前編> | 2004,3,3 |
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どこの局だか失念したが、先日、テレビのニュース番組でMDMAを服用した後の脳の様子とやらを放送していた。「MDMA」とは先月、校内で販売していた高校生が捕まって話題になった錠剤型の合成麻薬。見かけはカラフルでファンシーだが、成分は昔ながらのエクスタシーと同じという噂もアリ。まあ、こういうジャンルに「正確な情報」を期待すること自体無理ってもんだから、どっちでもいいってことにしといて話をすすめましょ。
さて、そのニュース番組で映し出されていた画面いっぱいの脳の断面図。脳の活性度を色で表現しているらしい。そして病院関係者とおぼしき人物が解説する。脳のこの部分とこの部分を麻痺させることによって視覚や聴覚が異常になります・・・トカナントカ。言葉尻ははっきり覚えてないが、そんなような事を言っていた。
「これだよ!」って思った。 とにかく今の“麻薬はいけない”は非科学的すぎる。(それ以前に「麻薬」っていう言葉自体が非科学的なのだが・・・※参照) 「麻薬やって精神ボロボロ」って、麻薬やらなくても精神おかしくなるヤツだっているじゃねーか! 「麻薬やって犯罪に走った」って、酔って罪犯したヤツの方がずっと多いじゃねーか! だいたい「麻薬やめますか?それとも人間やめますか?」って、人間やめたい!って思ってるヤツだって多いっつーのに、そんな言葉が通用するワケねーだろって!
「精神がダメになった」原因なんて、誰にも検証できん。「ダメになった」本人だって検証できん。人間、ひとつの原因でダメになるような単純な生き物ではないのだ。ましてや、ちょっと接しただけの人間に何が言えるというのだ。 荒れた現状を指摘することは大事だ。改善していこうとカウンセリングすることも必要だ。だが、原因が何であるか勝手に決めつけるなんてことは、精神的レイプ以外の何物でもない。ロクに会ったこともない人に「アナタはこれが原因でダメになりました」なんて勝手に決めつけられたら、アナタだって激怒するはずだ。
<明日に続く> |
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