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2006,8,2 『identity market on BLOG』

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川からの頂きもの 2003,9,27
久しぶりに魚を採った。もちろん家で飼うためだ。
採ったのはハヤの一種。川岸に群れているところをタモ網で採ってきた。
幼魚なので断定は出来ないが、たぶんオイカワだと思う。

採ったのは約10匹。2時間の輸送で3匹死なせてしまったが、残りは水槽まで無事辿り着いた。水槽に入れてしまえばもう安心。なにせこいつらは日本の河川で今でも繁栄しているタフな連中。熱帯魚や金魚よりもずっと丈夫なのだ。

まだメダカよりも小さな幼魚。水槽の中をちょこまか泳いでいる。
だが1年後には6~7cmに育つはず。
2年後には10cm。上手くいけば卵も産むはず。

大きくなれよ。

トリビアの泉ごっこ 2003,9,26
マヨネーズ容器の出口が星型なのは、ウンコを連想させないためである。

イエス 2003,9,25
ある掲示板でイエスというロックバンドの話題になった。
イエス?誰それ。知らない。
という人も多いだろうから簡単に説明しとこう。

イエス(yes)は70年代~80年代にかけて世界的に活躍したイギリスのロックバンド。全英はもちろん全米のチャートでもベスト10の常連。ピンクフロイドやキングクリムゾンらと並び、いわゆるプログレッシブ・ロックの誰もが認めるトップバンドだった。度重なるメンバーチェンジや解散にも関わらず、大きなブランクもなく現在もバンドは存続。先日久し振り(だと思う)の来日公演があった。

さて、そんなイエスなのだが、一部の熱狂的なファンを除くと最近どうも影が薄い。フロイドやクリムゾンはテレビCMからクラブ、レイブまで大人気だというのにだ。実際オレもフロイドやクリムゾンはDJで使っても、イエスは一度も使ったことがない。

なんでだろう?と思いながら久し振りに聴いてみた。マトモに聴くんは10年ぶりぐらいかな?
実はレコードはあんまし持ってなくて(しかも行方不明)、手許にあるのは20年前にダビングしたカセット。60分~90分テープ計6本。黒ボディ&銀ラベルのTDK-ADがなつかしい。
(TDKのカセットはこの時代のデザインが一番カッコイイと今でも思う)

とりあえず「Close to the Edge(危機)」。それからパラパラ何曲か聴く。
・・・・・・むふふ、この音や。イエスはイエス。昔と印象変わらん。

でもやっぱDJじゃ使いにくいワ。展開が複雑なわりに曲調がロマンチックすぎるんよね。クリムゾンみたいに太く切れ味鋭い音じゃないと、今のクラブじゃマトモに受けない。それからジョン・アンダーソンのボーカルも線が細過ぎ。同じ高音ボーカルでもフレディ・マーキュリーみたいに太ければオッケーなんだけどね。

好きなんだけどねぇ。でもやっぱ使えん。懐メロ大会かギャグでしか使えん。

実際、ロックに限らず、好きでも「今はかけなれない」って曲が多い。DJとしていろんな音楽を紹介したい気持ちは強いのだが、それもお客サンに気に入ってもらえてこそ。今の潮流に合わない音楽はレコード棚で眠っててもらうしかないのです。

ということでイエスも再び棚の奥へオクラ入り。
そのうち流れが変わって出番が来る事を願いながらね。

「麻薬」 2003,9,23
オランダで大麻が治療薬として認可された。もともとオランダでは大麻の個人使用は禁止されていないのだが、病気治療のための処方が認められたということは、やはり画期的なことだと言えよう。

翻って日本。大麻の個人使用はもとより、治療目的で病院が扱う事さえ禁止されている。もちろん日本伝統の利用法、すなわち「麻」製品としての利用は認められている。だが世界の多くの国が合法もしくは違法でも黙認状態にあることに反して、またより害があるとも言われるタバコに関しては寛容であるにもかかわらず、日本において「大麻」は違法なのである。

「大麻」を合法化するか否かについては様々な議論があるが、とりあえずここでは控える。
だがひとつ、強く訴えておきたいことがある。それは「大麻」と覚醒剤をはじめとする指定薬物を同列に考えないで欲しいということだ。

日本では大麻から覚醒剤まで、法律で禁止された嗜好品は全て「麻薬」とひと括りにされてしまう。これを取り締まる当の警察はしっかり区別しているようだが、マスコミや一般では混同している人があまりにも多い。しかし「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」という覚醒剤と、国によっては治療薬として扱われる「大麻」。同じ言葉で括るべき物でないことは火を見るより明らかであろう。「大麻」はむしろタバコに近い存在だ。(ただし先に書いた通りタバコより害はなく、依存症にもならないとも言われている)

オレがこの混同を問題とするのは、これが一般人、特に知識のない青少年の薬物中毒に結びついていると思うからだ。仕事上若い連中と話す機会が多いのだが、「麻薬」の誘惑に近いところにいるにも関わらず、「大麻」と「薬物」を同じようなものだと考えているヤツがあまりに多いのだ。
よく「大麻は薬物中毒の始まり」と言う。しかし「大麻」と「薬物」が全然別物だという知識が無いから、「大麻」感覚で「薬物」に手を出す若者が後を絶たないのだ。(「薬物」もイロイロあって一言で括れないんじゃないかって?・・・まあそうかもしれないけど、あくまで「大麻」が主題なんでそういうツッコミは無しにして下さいな)

とにかく「大麻」と「薬物」は区別して欲しい。別物であるという認識だけでも一刻も早く広めて欲しい。それが薬物中毒になる若者を減らす一番の近道なのだから。

ヤマメの里にて。 2003,9,15
山口県の「ヤマメの里」というキャンプ場にいる。
「15夜のお月さん」というレイブイベントに遊びに来たのだが、LIVEもDJもいつしか終わり、テントの中で静かな明け方を迎えている。



四方から絶えずに届く虫の声。
池からはヤマメが水面をはねる音。
時々犬の鳴き声。時々人の話し声。

極上のアンビエントにして最高のダンスミュージック。



オレはDJとして、こんな音を目指しているのです。

haco 2003,9,14
福岡県田川市に「オルタナスペ-スhaco」というカフェギャラリ-がある。大戦時の防空壕を改造したカッチョイイ内装のこのギャラリ-。実はココが現代美術界では名の知れた隠れ家であったりするから世の中面白い。
オ-ナ-は母里さんというア-ティスト。同じく名の知れた小倉のカフェギャラリ-「SOAP」のオ-ナ-でもある。当然ながらこのオヤジの存在が大きい。
(田川市では「川俣正コールマイン田川」というアートプロジェクトもあり、今年も9/8~9/28までの期間で開催されている。もちろん地元出身の母里さんもワークショップ講師等で参加。詳しくはhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~onthetab/newfiles/kcmt/kcmptj.htmlまで)。

そんなhacoの今日からの展示はマセタクトさんという浜松在住のア-ティスト。DMの印刷をしたので電話でのやりとりはあったが、もちろん会うのは初めてである。母里さんに紹介されて話してみるとなかなか気さくな好青年。実は展示準備が初日に間に合わなくて夜になってもスタッフとドタバタしていたのだが、こっちも元はイベント屋、こういう場に入っていくのはお手のモノ。ちゃっかり楽しませてもらいました。

本人を前にして作品の話はほとんどしなかったが(失礼!)、ジャン・ティンゲリー(知らない人はGoogleで調べてくれ!としようと思ったが、そこまでメジャーなアーティストではないな。※参照)なんかを好むワタクシメ。実はムフフだったのでした。

※ジャン・ティンゲリー(1925-1991)・・・だんだんに壊れていく機械彫刻『ニューヨーク賛歌』であまりにも有名なスイス生れのアーティスト。カフカの作品にヒントを得たと言われている自動筆記機械『メタマティック』など、数々の動く機械彫刻を製作。イブ・クラインとの親交、共同製作でも知られる。なぜか奥さん(ニキという彫刻家)の美術館が那須高原にあるらしい。

日本人の常識<後編> 2003,9,13
<昨日の続き>

日本人は自分が住んでいる土地以外の事をほとんど知らない。すなわち「日本」をほとんど知らない。オレが九州に移り住んで、西日本各地を回るようになって一番痛感したことだ。(もちろんオレも東京に住んでいた頃は無知だったのです)
いずれここでも書いていこうと思っているが、この「日本」を知らない、自分の住む国を知らないという常識の欠如は、今の日本に横たわる様々な問題が一向に解決していかないという停滞につながっていると思う。

もちろんこれは日本だけの問題ではない。世界を支配するアメリカは日本よりずっとひどいと聞いている。(だからブッシュの暴走を止められないのか?) 他の国でも似たりよったりかも知れない。

だが、今の日本が低迷から脱するためには、各地の日本人が互いを理解し、協力し合って解決していくしかないのではないか。そのためにまず他の地方を訪れ、他の地方を知るべきではないのか?

県名を書けるか否か。そんな事よりずっと重要な「日本人の常識」が置き忘れられている。
そう強く思う。

<おわり>

日本人の常識<中編> 2003,9,12
<昨日の続き>

オレは横浜で育ち、東京で学校を出て働いていた人間だ。関東のノリも東京のノリもよく分かる。
東京は日本の首都だ。全国から人やモノが集まってくる。だから自然と日本各地のことにも興味が湧いてくる。しかしそれが単なる耳年増、頭でっかちな状態でしかない事には気付かない。

例えば地方から上京してきた人は東京に興味を持っている。上京してきた人だけ見れば地方の若者はみんな東京に行きたがっていると思ってしまう。しかし多くの若者は行きたがってない。興味すら持ってない人も多い。これは実際に地方に行ってみないと分からない。

東京の人は東京で売られている全国紙は全国で発行されていると思っている。しかし九州では発行されていない。発行されているのは九州版の「朝日新聞」「読売新聞」。1面も社会面も全く違う。同じなのはマンガや囲碁将棋欄のような連載コーナーだけだ。
だがしかし、九州各県クイズの全問正解者4割のうち一体何人がこの事実を知っているだろうか?

そもそも白地図に県名を書き込むというクイズ自体、しょうもなく頭でっかちだ。県名が分からないという「一般常識」の欠如が問題だとはとても思えない。少なくとも全国ネットのTVで取り上げるに足る問題ではないだろう。

むしろ県名は知っていても、観光地ぐらいしか行ったことがない。当然、地方の実態も全く知らない。という知識の欠如を問題にすべきではないか?
東京だけではない。地方に住む人も同様だ。隣の県、隣の地方、そして首都東京。どれだけ行ったことがあるか?どれだけ知っているか?東京の人を笑ってる場合ではないだろう。

<明日に続く>

日本人の常識<前編> 2003,9,11
日本人の常識<前編>

こないだTVでやってた番組の話。道行く人に“一般常識”を尋ねて何割の人が答えられるか?という、よくある安直な企画をやっていた。
で、この時は「あなたは九州の県を知っていますか?」という質問。九州の白地図にマジックで県名を書き込んで回答させるもの。場所は東京のとある街角。
正解されてもTV的には面白くもなんともない。当然、珍回答者が次々画面に登場していくるのだが、ヤラセではないかとかTVに出たい為にわざと珍回答しているとかの議論はここでは避けておく。驚いたのは全問正解者が4割もいたいうことだ。「たった4割」ではない。「4割も」だ。

もしこれを地元九州でやったらどうなるか?かなりの人が間違うだろう。もしかしたら全問正解は4割に達しないかもしれない。地元であるにもかかわらずだ。

昨日書いた「九州が島だと知らなかった人」はさすがに論外だとしても、九州の人は地元以外の事を驚くほど知らない。東京や大阪がどこにあるかさえ知らない人もザラにいる。もし九州の人に関東の県名を書かせたら、全問正解出来る人は少数派だろう。

なぜ知らないのか?・・・・・・それは知る必要がないからだ。
首都東京はともかく、栃木、茨城、埼玉、神奈川、・・・九州の人にとってはどうでもいい土地だ。ましてや漢字で県名を書く必要などほとんどない。だから知らない。知ろうともしない。

むしろ行ったこともない県のことを知っている東京の人の方が異常なのかも知れない。

<明日に続く>

どちみち島国なのだけれども 2003,9,10
ある人と九州の話をしていた。話がどうも噛み合わんと思って確認したら、なんと相手は九州が島だという事を知らなかった。生まれも育ちも九州の27才。日本も広い・・・とつくづく思った。

36℃ 2003,9,4
暑い。
今日も最高気温36℃。
しかも湿度は高いワ、風は吹かんワで洗濯物も乾かん状態。
熊本来て8年経つが、この蒸し暑さだけは一向に慣れない。
朝干した洗濯物が昼前に乾く横浜金沢が懐かしい。

こないだ沖縄から来たダチも「熊本の方が暑い」と死んでいた。
(でも沖縄は夜が暑いよね。夜になっても30℃って世界も恐ろしい)

明日の予報も同じく36℃の体温級。
こんな事で全国トップ賞取っても嬉しくもなんともないわい。
早く秋になれ!

非活字中毒者の古本漁り 2003,9,3
Mr.MAXに買い物に行ったら、店の一角で古本ワゴン市をやっていた。
なにせ1人あたり書籍雑誌購入額で全国最下位を争うほど本を読まない熊本県。他見ではよくあるこんなワゴン市もここ熊本では珍しい。
ふ~んと思って覗いて見ると・・・、ありゃりゃ、結構面白そうな本が埋もれているではないかいな。
早速8冊ゴ購入――――

『non-no お料理基本大百科』(1992、集英社)
オレはまだ戦前生れの親を持つ世代。当然「男子厨房に入らず」で育てられている。だから料理の基本なんて何も知らないし、知ろうともしなかった・・・というワケで34の手習いでゴザイマス。

『マヤ文明の旅』ロナルド・ライト著 池田比佐子訳(1991、心交社)
エピローグの「ある地域ではマヤ暦の喪失が、別の地域ではマヤ暦への固執が、(マヤの)破壊を進めている」という一文に惹かれて購入。バーミヤン遺跡破壊事件のトラウマか?

『向学社教養選書7 陰翳礼賛・面とペルソナ・日本再発見』(1983、向学社)
何とも安直な本。でもたぶん最初に手をつけてしまうだろうコトは現代人の悲しい性か。谷崎の「陰翳礼賛」に惹かれて購入。既読だが手許に置いて読み返したかった。和辻の「面とペルソナ」はよく見たら抜粋や。ま、とりあえず押えとこ根性だからこれでいいっか。100円だし・・・。

『ミステリーズ』コリン・ウィルソン著 高橋和久、南谷覺正、高橋誠訳(1987、工作社)
ニューアカデミズムなんてモンが流行った時代もあったワナ・・・てな感じ。2段組650ページを読破するつもりなんてハナから無し。あくまでギャグのネタとして・・・。

『図解いろは引 標準紋帖』吉野竹次郎著(1953、金園社)
初版は昭和28年だが、この本は昭和56年の44版。つまり28年も増刷重ねている名著。当り前のように「いろは引」であることがなんかウレシイ。クラシカルな戦前風装丁も◎。もちろんデザインのヒントにするための実用目的で購入。

『季刊 日本学7号 -日本語の文化誌-』(1986、名著刊行会)
『季刊 日本学8号 -仏教以前の文化構造-』(1987、名著刊行会)
『季刊 日本学13号 -神話・説話・民話の宇宙-』(1989、名著刊行会)
各800円。これだけマトモな値段がついていた。8号だけ買おうと思ったのだが、見かけた記憶の無いこの雑誌。買っておけばよかったと後悔するのはイヤだったんで、その場の3冊まとめて購入。教科書級のドンデン返しが続いている最近の「古代日本」。果たして昭和のガクモンは現代に通じるか?否、玉砕か?

ま、こんなトコ。時間無かったんでちゃんと目を通せなかったのだけれども、他にもソソラレる本がチラホラと・・・なかなかナイスな古本ワゴン市デシタ。
まだオープン間もないMr.MAX。「熊本は本は売れないね」などと悟らずに、これからも古本市よろしくです。